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■股関節
寛骨臼大腿関節
股関節は先端部分が球状の大腿骨頭が寛骨臼(かんこつきゅう)にはまっている「球+臼(うす)」状の関節です。この骨格構造、強靭な靭帯、まわりを取り囲む大きな筋肉のサポートによって非常に安定した関節になっています。
また、この関節は人体の中で最も可動性を持っています。(肩関節を除く)
屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋の動きが可能です。
この動きに関与する骨盤周辺の主な筋肉は
屈曲・・・腸腰筋、恥骨筋
外転・・・中殿筋、小殿筋
伸展・・・大殿筋、ハムストリング(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)
内転・・・内転筋群(長内転筋、短内転筋、大内転筋)
です。
スポーツの例としては、サッカー選手のランニング、クロスステップ、切り替え、ジャンプ、キックでの動作時に股関節がフル活用されています。
■股関節痛
股関節痛
股関節は立っている時、歩いている時に重力と地面よりの圧力を両方受けています。この時、上記の多数の筋肉が股関節を支えているのです。
しかし現代人は日常歩く事が少ない為、股関節を支える筋肉の緊張、弛緩のバランスが悪くなる事があります。そしてこの事が股関節周りの筋肉の痛みに繋がる事があります。。
スポーツを行い、無理な体勢で左右どちらかの足、股関節に負担を急激にかけた場合も筋肉を緊張させ痛みを生じる事があります。
股関節痛は筋肉を痛めた場所によって、痛みを感じる場所が様々です。
前、外側、足の付け根、腰の内側等です。
出産前後の女性の場合は、骨盤全体のズレにより筋肉の痛みに繋がる場合があります。出産時には産道を広げる為に恥骨が広がり仙腸関節のズレが生じ、両股関節も左右に広がってしまいます。この事により、股関節周りの筋肉が疲労し硬くなり痛みを生じる事があります。
股関節痛は、股関節周りの緊張して硬くなっている筋肉を弛緩させ左右のバランスを取ってあげ、姿勢良く歩くようにする事が改善に繋がるのです。
■股関節痛の施術
(1) 問診
現症状、症状経過、生活習慣などをお聞きします。
・身体を動かすと痛いですか(運動時痛)
・座ったり安静にしていても痛いですか(安静時痛)
・夜になると痛いですか(夜間痛)
(2) 関節の可動状態
股関節等の可動範囲、姿勢を拝見します。
身体を動かしていただいての痛みの増減をお聞きします。
(3) 触診(タオルの上から致します)
痛みの場所を確認します。
大腿前部に硬さがあるか確認します。
腰に硬さがあるか確認します。
(4) 基本手技
頭から足の裏まで、全身に指針を当てます。
(5) 症状別施術
痛みの症状に合った施術を致します。
(6) ストレッチ、セルフケア指導
・ハムストリングを伸ばす
・お尻を伸ばす
・腸腰筋を伸ばす
・内転筋を伸ばす
・簡単にどこでもできるストレッチをお勧め
・就寝前と起床後に直ぐストレッチがお勧め
・「気持ちいい」感じがお勧め |
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